わし)” の例文
「不味いかも知れん。」老人はくちはたに心持微笑を浮べた。「だが、わしは愛国心で酒を飲むといふ事を知つとるからな。」
わしというものが帝位についたからには、二度とこの帝位を、他統たとうに譲ってよいものか。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「歴代は知らず、わしわしだ」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)