“春鶯囀（しゅんのうでん）” の例文

綴（つづ）っていたてる女が覚えているのに「春鶯囀（しゅんのうでん）」と「六の花」の二曲があり先日聞かしてもらったが独創性に富み作曲家としての天分を窺知（きち）するに足りる

春琴抄 (新字新仮名) ／ 谷崎潤一郎(著)

「春鶯囀（しゅんのうでん）」という大曲の一部だという「入破（じゅは）」、次が「胡飲酒（こいんしゅ）」、三番目が朗詠の一つだという「新豊（しんぽう）」、第四が漢の高祖の作だという「武徳楽（ぶとくらく）」であった。

雑記（Ⅰ） (新字新仮名) ／ 寺田寅彦(著)

“春鶯囀”の解説

春鶯囀（しゅんのうでん）は、雅楽の唐楽の曲名の一つ。別名は天長宝寿楽、和風長寿楽、梅苑春鶯囀など。
壱越調で、四箇之大曲（しかのたいきょく）の一つである。唐の高宗が合管青（がっかんせい）に作らせたとも、高宗が鶯の声を聞いて楽師に命じて曲を作らせたとも伝わる。鶯のさえずりを模した旋律が用いられる。
(出典:Wikipedia)

春	常用漢字 小２ 部首:⽇ 9画
鶯	漢検準1級 部首:⿃ 21画
囀	漢検1級 部首:⼝ 21画