春鶯囀しゅんおうてん)” の例文
その宗輔は、堀川帝のちょうに仕え「管絃譜かんげんふ」の著者としても聞えていたし、また「春鶯囀しゅんおうてんの中将」という別名もあったほどだから、音楽家としてもよほどな人であったろう。
美しい日本の歴史 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
春鶯囀しゅんおうてん」が舞われている時、昔の桜花の宴の日のことを院の帝はお思い出しになって
源氏物語:21 乙女 (新字新仮名) / 紫式部(著)
坪内逍遥訳、リットン「開巻悲憤概世士伝」、関直彦「春鶯囀しゅんおうてん」、井上勤訳、ジュール・ベルヌ「佳人の血涙」、モア「良政府談」、大石高徳訳「蒙里西物語」「共和三色旗」等々がある。
大衆文芸作法 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
春の永日ながびがようやく入り日の刻になるころ、春鶯囀しゅんおうてんの舞がおもしろく舞われた。
源氏物語:08 花宴 (新字新仮名) / 紫式部(著)