私は其の時から遥か年を経て、津の国の昆陽寺から黄金の交って居る釣鐘を盗み出す群盗の話を読んだ。
「お菊さん。昆陽寺の坊んさんが来ていますよ。こちらへ通しますかね」
「どうじゃ、もう一ぺん昆陽寺へもどらんか。……隠すな、わしは知っておる。それにこよいこの附近の警備の番には、それがしが当っておるので、案じることもない。見廻りしておる組頭がこういうのじゃからな。ははは」
“昆陽寺”の解説
昆陽寺(こんようじ、こやでら)は、兵庫県伊丹市寺本にある高野山真言宗の寺院。山号は崑崙山(こんろんさん)。本尊は薬師如来。行基が創立した畿内49院のひとつ。西国街道(現・国道171号)沿いに位置し、地元ではこやでらや「行基さん」と呼ばれて親しまれている。
(出典:Wikipedia)
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