旧臭ふるくさ)” の例文
太政大臣藤原の何とかきょうの百二十三代をはずかしめてはならぬと、氏族うじぞく制度時代の旧臭ふるくさい思想を吹き込んだり負いきれぬほどの重荷を負わせたりするのだった。
自分にそういうものをみし、強くあらんがための芸術、偽りに堪えて慰まんための芸術ではないか。歌人の芸術家だけに旧臭ふるくさ否味いやみなことをいう。道徳かぶれの女学生でもいいそうな芸術批評。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)