日見ひみ)” の例文
一里日見ひみ峠なり。険路にして天下の跋渉家九州の箱根となづく。山を下るとき撫院を迎ふるもの満路、余が輩にいたりても名刺を通じてむかふるもの百有余人なり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
日見ひみ峠、茂木もぎ峠に布陣して長崎を見下し、使をやって若し宗門に降らざる時は、一度に押し降って襲撃放火し、その後、勢いに乗じて島原城を乗取るべしと定めた。
島原の乱 (新字新仮名) / 菊池寛(著)