斎部イムベ)” の例文
夜の明け方に、中臣ナカトミ斎部イムベの官人二人、人数引き連れて陰明門におとづれ、御巫ミカムコ(宮廷の巫女)どもを随へて、殿内を廻るのであつた。
古代生活の研究:常世の国 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
だから、よごとであるべきものが鎮護詞イハヒゴトと呼ばれたり、又祝詞と呼ばれる物の中にも、斎部イムベなどのいはひ詞を多く交へてゐる訣である。
中臣祝詞ノリトと、斎部イムベ祝詞の二種類の区分を考へてゐたのは明らかだが、其性質から見ると、平安朝に近づくに従つて、中臣の掌る祝詞は、天子の代宣なる形を見せて来、斎部の祝詞は