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攲
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そばだ
ふりがな文庫
“
攲
(
そばだ
)” の例文
ジュセッポの家で時ならぬ嵐が起って隣家の耳を
攲
(
そばだ
)
てさせる事も珍しくない。アクセントのおかしいイタリア人の声が次第に高くなる。
イタリア人
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
病理的な情熱の破船状態だと云います。その時は、必ず極端に倫理的なものが、まるで軍馬のように耳を
攲
(
そばだ
)
てながら身を起してくる——と申されます。
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
が、今日はいつまで耳を
攲
(
そばだ
)
てていても、遂に、その声は聞こえて来ない。今は山茶花の花盛りである。その花の色が、内障子に
嵌
(
は
)
まっている磨ガラスの花模様の透しを通して、赤く映っている。
日を愛しむ
(新字新仮名)
/
外村繁
(著)
攲
部首:⽀
12画