撥鬢奴ばちびんやっこ)” の例文
正太夫は緑雨りょくうの別号をもつ皮肉屋である。浪六はちぬの浦浪六と号して、撥鬢奴ばちびんやっこ小説で溜飲りゅういんを下げてしかも高名であった。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
貧相な撥鬢奴ばちびんやっこは、すっかり恐れてしまって、首に手をやって
顎十郎捕物帳:05 ねずみ (新字新仮名) / 久生十蘭(著)