トップ
>
搉
>
いだ
ふりがな文庫
“
搉
(
いだ
)” の例文
不思議な友情をはっきり見てから、すても永い間経験したことのない女の気持をむさぼるよう、むねにかき
搉
(
いだ
)
いた。すては元来た道を、
羅
(
うすもの
)
で
面
(
おもて
)
を蔽うたまま馬をはしらせた。
舌を噛み切った女:またはすて姫
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
ふたたび貝がそれを繰り返した時に、すては貝の手の甲をはたいた。貝はおとなしく手を引きこめると、こんどは肩を
搉
(
いだ
)
こうとし、それも、すてによってはずみが食わせられた。
舌を噛み切った女:またはすて姫
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
おれに狼の名を
著
(
き
)
せぬよう承知してくれと、貝は拝むような眼附でそう言ったが、すては、ではあたしにも恥を掻かさないで
搉
(
いだ
)
いただけで帰ってくれ、貝どのの命にかかわることだからといった。
舌を噛み切った女:またはすて姫
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
搉
部首:⼿
13画