採掘さいくつ)” の例文
それ以前の家の業はいわゆる鉱山師やましで、石見いわみ銀山の採掘さいくつをもっぱらにしていたものだが、同じ富を掘るものなら海外の無限な天地に求めるべきだと、貿易へ転業したのである。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
石炭の採掘さいくつ積出つみだし、等によって急速に進展したのであるが、この唐人川の下流に砂金の宣伝によって出現した部落は、この発展の中心から全く置き忘れられたように、昔のままの姿であった。
糞尿譚 (新字新仮名) / 火野葦平(著)