捕縄十手ほじょうじって)” の例文
それは俺も、自分が錆槍さびやりえぐられるよりも辛く考えているのだが、捕縄十手ほじょうじっては飽くまで正大公明でなければならぬ。いわば、神の裁罰に代って人間がお預りしているものだ。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)