拇指れこ)” の例文
お姿の見えぬやうにしたまへかし、この間も御存知の何某様二階にて大浮かれの最中、旦那様のお声聞こえてより、拇指れこは内にかと俄の大しけこみ、それよりは花々しき騒ぎもなく
野路の菊 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)