“拇指痕”の読み方と例文
読み方割合
ぼしこん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、この壺の内側には、必ず平静な状態の時、された拇指痕ぼしこんがあるに相違ない。熊城君、君は、ここにある壺を巧く割ってくれ給え
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
しかし、レヴェズの気管を強圧した二つの拇指痕ぼしこんは、この場合、熊城に雀躍こおどりさせたほどの獲物だった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
と法水が何事かに触れようとした時、先刻調査を命じておいた拇指痕ぼしこんの報告がもたらされた。しかし、結果は徒労に終って、それに該当するものは、ついに現われ出て来なかった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)