抵触ていしょく)” の例文
そしてそれに抵触ていしょくしないように心配しいしい物を言った。いや、ただに言葉の上のことばかりではなく、一切の行為そのものがそうであった。
論理の法則に抵触ていしょくするからである。この世に止まる限り、この法則に間違いはない。だがこの世が世の凡てであろうか。一元の世界はないものであろうか。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
それなら一人が二人と三人になろうとお互いに抵触ていしょくするものであるまい。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)