折敷装おしきもり)” の例文
人足繁き夕暮の河岸を、影のように、すたすたと抜けて、それからなぞえに橋になる、向って取附とッつきたもとの、一石餅とある浅黄染の暖簾のれんくぐって、土間の縁台の薄暗い処で、折敷装おしきもりの赤飯を一盆だけ。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)