“打診”の読み方と例文
読み方割合
だしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然し翁の医術はゴマカシではない。此を見てくれとさし出す翁の右手をよく見れば、第三指のさきが左の方に向って鉤形かぎなりに曲って居る。打診だしんに精神がこもる証拠だ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
そう一言いっては、眼のすみから又四郎の顔色を見、また一言いっては、相手の反応を打診だしんしていた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
哨戒艦は、しきりに沈下したわがクロクロ島の屋根を打診だしんしていたことになるのだ。
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)