一人はばくつき、余党は厳しく追捕せられるといふ。右斬奸之徒ざんかんのと、吾いまだ其人を雖不知しらずといへども、全く憂国之至誠より出でたる事と察せらる。れ平四郎が奸邪、天下所皆知也みなしるところなり
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)