懲役人ちょうえきにん)” の例文
懲役人ちょうえきにんの着る衣服と同じものを着た覚平は大きな旗をまっすぐにたてて町々を歩きまわるのである。旗には墨痕淋漓ぼっこんりんりとこう書いてある。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
「ふウむ。にらんだとおりな好漢おとこだったか。だが、その若殿の施恩さんが、なんだってまた、縁もねえ一介の懲役人ちょうえきにんに、こんな思いもよらねえご好意を見せなさるんだろ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)