慌忙あわたゞ)” の例文
晴代は年が越せるか何うかもわからないやうな不安と慌忙あわたゞしさの中に、春を迎へる用意をしてゐた。父親や妹たちも来て手伝つてゐた。
のらもの (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
小尼公アベヂツサの優しきかひなの爐中の詩卷をつかまんとせし時、事の慌忙あわたゞしさに足踏みすべらしたるなるべし、この天使の如き少女はあと叫びて、横ざまに身を火燄の間にたふしつ。