愕然がくっ)” の例文
それを知って、僕は思わず愕然がくっとしたのだ。では何故なぜかと云うと、どこかに、建物の中から広がってくる、噪音を遮断したものがなけりゃならない。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
「それよりも僕は、いま自分の発見に愕然がくっとしてしまったところさ。この死体は、彫り上げた数秒後に絶命しているのだよ。つまり、死後でもなく、また、服毒以前でもないのだがね」
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
レヴェズは思わず愕然がくっとして、肱掛を握った片手が怪しくもふるえ出した。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)