“悲母”の読み方と例文
読み方割合
ひも100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
だが、保元平治の戦いを身に知って来た悲母ひもの常磐は、わが子が、興亡常なき武門にあこがれて、ふたたび父義朝のてつをふんではと、都の片隅で、ひとり心をいためているのです。
随筆 新平家 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
悲心の闇、悲母ひもの迷い、風流を解すおばばではないが、秋の虫、萩すすき、前にはゆるい大川のながれ。——こうした中に身を置いては、彼女も、もののあわれに誘われぬ人間ではあり得ない。
宮本武蔵:07 二天の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
悲母ひもの子をおもうこと
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)