悪臭くさ)” の例文
あとまだ一里あまり、この身体からだ引摺ひきずって帰った処で、井戸の水さえ近頃は濁って悪臭くさし……七十を越えた祖母ばあさんが、血を吸う蚊の中に蚊帳もなしに倒れて、と思うと
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)