“忠文（ただぶみ）” の例文
泰文は悪霊（あくりょう）民部卿という通名（とおりな）で知られた忠文（ただぶみ）の孫で、弁官、内蔵頭を経て大蔵卿に任ぜられ、安元二年、従三位に進んで中納言になった。
無月物語 (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)
やがて、藤原忠文（ただぶみ）に、白羽の矢が立った。
平の将門 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)
従三位（じゅさんみ）藤原ノ朝臣（あそん）泰文は「悪霊民部卿」という忌名（いみな）で知られている藤原ノ忠文（ただぶみ）の四代の孫で、弁官、内蔵頭を経て大蔵卿に任ぜられ、安元二年、従三位に進んで中納言になった。
無月物語 (新字新仮名) ／ 久生十蘭(著)