心外道人しんがいどうじん)” の例文
ひとりは心外道人しんがいどうじんゆずり、果心居士かしんこじの流れをくむ幻術、それに対して犬丸のほうは、悪鬼ラセツがつかうという天竺てんじく(今のインド)流の妖術。
幻術天魔太郎 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
心外道人しんがいどうじんと人はよんでおりましたが、だれもほんとうの名を知ったものはなく、白髪童顔、ツルのごとくやせて、道衣だけが、いつでもまっ白なので穴居の人らしくない
幻術天魔太郎 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
駿河大納言忠長ただなが卿のこころざしをついで、将軍家光いえみつに思いしらせるためには、八重やえの守りをうちやぶり、千代田の奥に忍びこんで、本懐をとげるまでに、心外道人しんがいどうじんの教えにしたがって
幻術天魔太郎 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)