御諫言ごかんげん)” の例文
えろうやかましい世の中になった、其の折父早川三左衞門殿には正義を主張して、それはいかぬ、ういう道理は無いと云うて殿へ御諫言ごかんげんを申上げたる処
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「お聞き入れはない——。御諫言ごかんげんに出たわしが、かえって御意見を賜って退って来た」
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「そうおっしゃられますると、わたくしめは、申しわけなさに、それこそ、首でも吊る外はござりませぬ。そこまでのお言葉なれば、おふくろにいたせ、わたくしは勿論、今後とも、もうくどう御諫言ごかんげんめかしいことは申し上げますまい——」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
法皇の御けしきによっては、随分、おもてをおかしても御諫言ごかんげんするつもりであったが
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)