御綱柏みつながしわ)” の例文
そうすると、例のご気性きしょうの皇后は、たちまちじりじりなすって、せっかくそこまで持っておかえりになった御綱柏みつながしわの葉を、すっかり海へ投げすてておしまいになりました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
皇后はその後、ある宴会えんかいをおもよおしになるについて、そのお酒をおつぎになる御綱柏みつながしわというかしわの葉をとりに、わざわざ紀伊国きいのくにまでお出かけになったことがありました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
皇后はまもなく御綱柏みつながしわの葉をお船につんで、難波なにわへ向かって帰っていらっしゃいました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)