御簾座みすざ)” の例文
ところが、ここに一人の烏天狗だけは、人々の狼狽ぶりをよそに、スーと抜けて、もとの酒宴の御簾座みすざの方へ、消え入るごとく走りかけた。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)