御田みた)” の例文
この辺には、御所のお米を作る御田みたという名が残っていた。そして伊勢大神宮の御厨みくりやの土地でもあった。飯倉という地名も、そこから起ったのであろう。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御料の地も、遠国の御田みたはもとよりのこと、山科やましなとか岩倉あたりの近くの御田や御林まで、野武士や乱逆の郷士らに荒されて、一粒の供御くごも上がっては来なかった。へいを正す大名が国々にない。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)