御猶予ごいうよ)” の例文
それを聞いた時、瀬田は「暫時ざんじ御猶予ごいうよを」と云つて便所につた。小泉は一人いつもの畳廊下たゝみらうかまで来て、脇差を抜いて下に置かうとした。此畳廊下の横手に奉行の近習きんじゆ部屋がある。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)