“御手洗池”の読み方と例文
読み方割合
みたらしいけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山神さんじんの石のほこら、苔に蒸し、清水の湧出わきいず御手洗池みたらしいけには、去歳こぞの落葉が底に積って、蠑螈いもりの這うのが手近くも見えた。
怪異黒姫おろし (新字新仮名) / 江見水蔭(著)
今ここで武道者を殺害した滝之助は、その血の滴たる鎌を洗うべく御手洗池みたらしいけに近寄った。蠑螈いもりが時々赤い腹を出して、水底に蜒転えんてんするのは、鎌の血と色を競うかとも見えた。
怪異黒姫おろし (新字新仮名) / 江見水蔭(著)