御帳みとばり)” の例文
女官は歯の根も合わず「……中殿ちゅうでんの東北にあたる“よる御殿おとど”でいらせられます」と答え、賊が走り去ったすきに、こけ転んで、天皇の御帳みとばりの内へ、かくかくと密奏した。
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)