御師オシ)” の例文
伊勢の御師オシ達にも、そんな神楽をもつて廻つた時代があつた。其図が現存してゐるが、非常に変つたものである。
古代人の思考の基礎 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
そこで考へられたのが御師オシ等が維持策としての伊勢の講中と唱へるものであります。
応仁の乱に就て (旧字旧仮名) / 内藤湖南(著)
菊五君だと貢を演ずると、極度に御師オシにならうとする。だが「御師」に対する根本の理会のある訣がないから、油屋における貢の職業が問題になつて来るのである。
実川延若讃 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
医師を土地柄御師オシ——伊勢へ参詣する人の世話をしたり、太々神楽の講中の世話を焼いたりする、俗神主ともいふべきもので、武士ではないが、郷士ガウシのやうな気質を持つてゐると言つた人物に
正直正太夫に期待す (新字旧仮名) / 折口信夫(著)