御側用人おそばようにん)” の例文
山村氏が木曾谷中の支配も当分立ち合いの名儀にとどまって、実際の指揮はすでに福島興禅寺を仮の本営とする尾州御側用人おそばようにん吉田猿松よしださるまつの手に移った。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
御側用人おそばようにん、お坊主附添いでまず老中ろうじゅうの用部屋まで運び入れ、用部屋から時計とけい坊主ぼうず、側用取次と順々に送られ、お待ちかねの将軍が、これをうつわに盛って、今年の雪は、ことのほか冷たいの
顎十郎捕物帳:08 氷献上 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)