彼奴迄あいつまで)” の例文
わしはな、浅墓あさはかにも、相手のわなにかゝって飛んでもないことをしてしまったのだ。あの木下のやつ! 彼奴迄あいつまでが、荘田の犬になっていようとは夢にも悟らなかったのだ。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)