“弘農（こうのう）” の例文

神貌（じんぼう）清白、眉ほそく、眼すずやかである。これなん弘農（こうのう）の人で、一門から六相三公を出している名家楊震（ようしん）の孫で、楊修（ようしゅう）、字（あざな）は徳祖という。

三国志：08 望蜀の巻 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

「これは、漢の天子の弘農（こうのう）へ還幸（かんこう）せらるる御車である。不敬すな！」と、叱咤した。

三国志：04 草莽の巻 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

「長安は大廃しました。弘農（こうのう）（陝西省・西安附近）へお遷（うつ）りあってはいかがです」

三国志：04 草莽の巻 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

“弘農（弘農郡）”の解説

弘農郡（こうのうぐん）は漢代から唐代にかけて河南省に設置された郡。前漢の時代が最も管轄地域が広範である。現在の河南省西部に位置する三門峡市・南陽市西部及び陝西省商洛市を管轄し、長安から洛陽間の黄河南岸に位置し、古代より政治・軍事の要衝とされた。
前漢の前113年（元鼎4年）、武帝により函谷関付近に弘農郡が新設され、郡治が弘農県に置かれた。弘農・盧氏・陝・宜陽・黽池・丹水・新安・商・析・陸渾・上雒の11県が管轄した。『漢書』によれば前漢末に戸数118,911戸、475,954人があった。
王莽のとき、右隊郡（うすいぐん）と改称された。後漢が建てられると、弘農郡の称にもどされた。
後漢のとき、弘農郡は弘農・陝・黽池・新安・宜陽・陸渾・盧氏・湖・華陰の9県を管轄した。
(出典:Wikipedia)

弘	漢検準1級 部首:⼸ 5画
農	常用漢字 小３ 部首:⾠ 13画