延宝えんぱう)” の例文
正保しやうはう元年に生れた芭蕉は寛文、延宝えんぱう天和てんな貞享ぢやうきやうを経、元禄七年に長逝した。すると芭蕉の一生は怪談小説の流行の中に終始したものと云はなければならぬ。
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
(もし一人でもゐたとすれば、この「鐘消えて」の句のことなどはとうの昔に気づいてゐた筈である。)しかし延宝えんぱう天和てんなかんの芭蕉は誰でも知つてゐるやうに
芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)