広河ひろがわ)” の例文
彼の妻子をのせた三艘の苫船とまぶねは、なるべく、葦やよしの茂みをさおさして、臆病な水鳥のように、まる一昼夜を、北へ北へ逃げ遡り、やがて広河ひろがわのあたりに、深く船影をひそめて、ひとまず
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)