広東枕かんとんまくら)” の例文
座敷の方では、暑さに弱い叔母があか広東枕かんとんまくらをしながら、新聞と団扇うちわとを持ったまま午睡ひるねをしていた。叔母は夏に入ってから、手足にいくらか水気をもった気味で、肥った体が一層だるかった。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)