幾千いくら)” の例文
遊里で取り分け持てるのはすなわち銀座の客衆で、全くこの時代の銀座と来ては三宝四宝の吹き出し最中で、十九、二十の若い手代さえ、昼夜に金銀を幾千いくらともなく儲け、湯水のように使い棄てた。
紅白縮緬組 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
(一体幾千いくらで)ああその言葉に呪いあれ! と冬子は思った。
地上:地に潜むもの (新字新仮名) / 島田清次郎(著)