幾万劫いくまんごう)” の例文
法蔵比丘ほうぞうびくの水の中、火の中での幾万劫いくまんごうの御苦労はあまねく、衆生しゅじょうの一人、一人への愛のためだったのだ。聖なる恋は他人を愛することによって深くなるようなものでなくてはならない。
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)