年末くれ)” の例文
ことには年末くれの事でございますから、これからかしらの宅へ内々参ってだん/″\歎願をいたしまして、ごく内分ないぶんの沙汰にして病死のつもりにいたしました。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
その時はもう年末くれにおしつまっていたが、間もなく年が明けて正月の元日が来た。甚六の家では屠蘇を汲み雑煮を祝おうとしたところで、持仏堂の中が怪しい音を立てて鳴りだした。
一緒に歩く亡霊 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)