“市立”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちたて50.0%
いちだち50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
相傳あひつたふ聖徳太子始めて市を立しめ給ふ時蛭兒尊は商賣を守るを以てこれを祭らしむと云。友直云、此地既に當國市立いちたての濫觴にて其基本最久し。
(中略)今は七月十三日十二月二十八日兩度の市のみ存せり。七月は盆供の品々を商ひ、極月は年始の飾物を商ふ。近里の人々輻輳してにぎはへる也。此の市立いちたてには禳災やくはらひと稱し、餅を賣るもの多し。
今でも取引所の中ではよく使っているが、タチアイは本来市立いちだちのことであった。
かはたれ時 (新字新仮名) / 柳田国男(著)