岨道そわみち)” の例文
また山を越えると、踏まえた石が一つゆるげば、千尋ちひろの谷底に落ちるような、あぶない岨道そわみちもある。西国へ往くまでには、どれほどの難所があるか知れない。それとは違って、船路は安全なものである。
山椒大夫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
山腹の岨道そわみちを何処までもゆく、少しずつの下りで足の運びは早い。
白峰の麓 (新字新仮名) / 大下藤次郎(著)