その最も力のある団体が、榛名はるな、赤城、秩父ちちぶ、甲府にわたる無人の地を所さだめずにんで移る山岳切支丹族さんがくきりしたんぞくの仲間の者であるのです。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
寄り集まった明りの中には、かの山岳切支丹族さんがくきりしたんぞくの人形師の梅市の顔や、蓑直みのなおしの安蔵の顔などが、憂わしげに見出されました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
実は、そのヨハン様は、私たち山岳切支丹族さんがくきりしたんぞくの仲間の者が相談の上、茗荷谷みょうがだにの牢獄から山へお迎えいたしたのでございます。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)