居留木ゐるぎ)” の例文
尤も居留木ゐるぎ角左衞門といふ、恐しく頑丈な浪人者は一人住んでゐるが、これは近處の子供を集めて手習ひからのたまはくを教へて居る結構人で
その晩八五郎の家——といふよりは叔母さんの家に集まつたのは、八五郎の外に、浪人の居留木ゐるぎ角左衞門と飴屋の甚助と、後家のおだいと、その娘のお歌の四人。
居留木ゐるぎ角左衞門が拔け出して油屋に押入り、二度目はお前と居留木角左衞門と勝負を爭つてゐる時、甚助が拔け出して、萬屋伊三郎を殺して居る——近所ばかりを荒したのはその爲だよ