“尾崎咢堂”の読み方と例文
読み方割合
おざきがくどう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
尾崎咢堂おざきがくどうは政治の神様だというのであるが、終戦後、世界聯邦論せかいれんぽうろんということを唱えはじめた。彼によると、原始的な人間は部落と部落で対立していた。
堕落論〔続堕落論〕 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
新坂にはわが稚き頃大学総長浜尾氏のやしき、音楽学校長伊沢氏の邸、尾崎咢堂おざきがくどう僦居しゅうきょ門墻もんしょうを連ね庭樹の枝を交へたり。この坂車を通ぜざりしが今はいかがにや。
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
十九歳で新潟新聞の主筆であった尾崎咢堂おざきがくどうが父のことを語っている話があり、私の父は咢堂の知る新潟人のうち酔っ払って女に狎れない唯一の人間だったそうだが
石の思い (新字新仮名) / 坂口安吾(著)