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小納戸
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こなんど
ふりがな文庫
“
小納戸
(
こなんど
)” の例文
だが、こんな日でも、悠長なのは、そこここと退屈なく遊んでいる鹿と、お
小納戸
(
こなんど
)
の隣りでする
薬研
(
やげん
)
の音だった。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
急に其の暮松蔭大藏は五十石取になり、
御近習
(
ごきんじゅう
)
お
小納戸
(
こなんど
)
兼勤を仰付けられました。
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「どういうご趣向にあそばしますか、お
小納戸
(
こなんど
)
の
剣持与平
(
けんもちよへい
)
なども、お支度に気をもんでおりましたが」
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
すでに、五更にも近くなると、
小納戸
(
こなんど
)
の者が、火桶を代えに来た。しんしんと寒さが覚えられたからである。また、燈芯の灯を
剪
(
き
)
って、新しく油皿へ油を注ぎ足された。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“小納戸”の解説
小納戸(こなんど)は、江戸幕府の役職のひとつで、将軍近侍職にあたる。
幕府における小納戸は、将軍が起居し、政務を行う江戸城本丸御殿中奥で将軍に勤仕して、日常の細務に従事する者のこと。役高は500石 (小納戸頭取の役高は1500石)で、若年寄の管轄支配下とされ、御目見以上であり、布衣着用を許された。小姓に比べると職掌は多岐にわたり、小納戸の人数は、4代将軍家綱のころには20人前後、その後の幕末には100人を超えていた。
(出典:Wikipedia)
小
常用漢字
小1
部首:⼩
3画
納
常用漢字
小6
部首:⽷
10画
戸
常用漢字
小2
部首:⼾
4画
“小納戸”で始まる語句
小納戸頭
小納戸頭取
小納戸役