寝台バース)” の例文
旧字:寢臺
狭苦しい寝台バースを取りつけたり、洗面台を据えたりしてあるその間に、窮屈に積み重ねられた小荷物を見回しながら、帯を解き始めた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
一人残らず寝台バースからはねだし、あらゆるかぎりの器物とごったまぜになりながら天井まで飛び上ったりまた落ちてきたり、とめどもない馬鹿騒ぎをやる。
南部の鼻曲り (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
寝台バースから立ち上がった葉子は瞑眩めまいを感ずるほどに上気して、氷のような冷たいものでもひしと抱きしめたい気持ちになった。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
三日の間狭い部屋の中ばかりにいてすわり疲れ寝疲れのした葉子は、狭苦しい寝台バースの中に窮屈に寝ちぢまった自分を見いだすと、下になった半身に軽いしびれを覚えて、からだを仰向けにした。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)