“富井(とみい)” の例文
「わしじゃ。わからんかね。富井(とみい)じゃよ。」
アアしくじったり誤りたり取餅桶(とりもちおけ)に陥(おちい)りたり今日(こんにち)はもはや曩日(さき)の富井(とみい)にあらず妹(まい)は一死以て君(きみ)に謝せずんばあらず今日の悲境は筆紙の能(よ)く尽す処にあらずただただ二階の一隅に推(お)しこめられて日々なす事もなく恋しき東の空を
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)